
日時:2024年6月19日(水)13:00~16:30
テーマ:次世代知能が拓く人が幸せを感じるモビリティ社会
開催趣旨:
欠乏に対する充足は人の行動原理となり、それを駆動力に人類社会は発展してきました。その中で、移動手段としてのモビリティは、人や物の移動を促進する手段として、生活に欠かせないものになりました。
しかし、物の多くが充足されつつある現在、地球環境と調和しながら人が幸せを感じて生きていくためには、今後何が必要になるのか、私たちは5年間のプロジェクトを通じて、人・社会・数理など様々な角度から研究してきました。
「モビリティ知能社会デザイン」連携部門では、未来社会で求められることは、たとえば二酸化炭素排出量削減などの特定の目標に向けて、人々の活動を局所最適化するのではなく、適度な秩序の元で多様な価値観を維持しつつ、常に変化・進化を続ける能力であると考えました。
そして、物質的な人と物の移動だけでなく、人の心や人同士の関係、さらには社会システムや人と自然との関わり方等、無形の物の変化・進化にも目を向け、あらゆることが変化する能力「可動性」を有していることが重要との考えに至り、これを「モビリティ」として再定義しました。
今回のシンポジウムでは、価値軸が異なる物によって社会は構成されていることを考慮し、モビリティが生み出される社会において、人が幸せを感じるためにどのような要素が必要なのか、またそれらがどのように時間的に発展していくのか、さらには変化を生み出す知性とは何かを、「モビリティ知能社会が備えるべき多元性とは何か」との切り口で議論します。
プログラム:
全体進行:山田大介(豊田中央研究所)
13:00〜13:10 オープニング 國吉康夫(東京大学AIセンター)
13:10〜15:30 研究発表
・13:10~13:20 全体概要 小島祥子(豊田中央研究所)
・13:20~13:50 「心のモビリティとしての情動のメカニズム」
國吉康夫、金沢星慶(東京大学大学院情報理工学系研究科)、米倉将吾(東京大学大学院情報理工学系研究科)、岩本正実(豊田中央研究所)
・13:50~14:20 「Emotional well-beingを実現するテレコミュニケーション基盤の構築」
谷川智洋(東京大学大学院情報理工学系研究科) 、中川聡(東京大学大学院情報理工学系研究科)、堺浩之(豊田中央研究所)
<14:20~14:30/休憩>
・14:30~15:00 「新しい移動と社会に向けた数理工学的アプローチ」
合原一幸(東京大学ニューロインテリジェンス国際研究機構)、吉田広顕(豊田中央研究所)
・15:00~15:30 「市場はなぜ失敗するか? 開放系モデルによるWell-Beingな都市の実現」
羽藤英二(東京大学大学院工学系研究科)、志賀孝広(豊田中央研究所)
<15:30~15:45/休憩・設営>
15:45〜16:30 パネルディスカッション「モビリティ知能社会が備えるべき多元性とは何か~こころ・身体性・移動・価値観・社会性の変化から、モビリティの役割を考える~」
ファシリテータ:國吉康夫
パネリスト:羽藤英二、合原一幸、谷川智洋、高尾尚史(豊田中央研究所)、小島祥子、杉浦豪軌、志賀孝広、吉田広顕、堺浩之
対象:
本学教職員、学生、一般の方等どなたでも
参加費用:
無料
会場:
オンライン(Zoomでの開催を予定)
※アクセスURLは開催当日にお申し込みの方へお送りいたします。
申し込み方法:
以下のURLから事前に参加登録をお願いします。オンライン参加の方には後日、ZoomのURLをPeatixメッセージからお送りいたします。
※ブラウザーによっては表示がされないケースがあります。その際は、下方のお問い合わせにご連絡ください。
https://ai-u-tokyo-symposium17.peatix.com/
アーカイブなどについて:
イベント終了後にアーカイブ動画とレポート記事を公開する予定です。公開しましたらPeatixのメッセージでお知らせいたします。
また、過去のアーカイブはこちらからご覧いただけます。
https://www.ai.u-tokyo.ac.jp/ja/activities/act-archive
お問い合わせ:
東京大学AIセンター(次世代知能科学研究センター):symposium-office▲ai.u-tokyo.ac.jp(「▲」を「@」記号に換えてください)
主催:東京大学次世代知能科学研究センター(AIセンター)
共催:株式会社豊田中央研究所